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「on the table 〜幸せな食卓〜」に向けて/@愛知県 瀬戸市

2021.9.3up text/池田敦 photo/東海林えいこ

「on the table 〜幸せな食卓〜」に向けて/@愛知県 瀬戸市

2021年春、愛知県瀬戸市の美術家・長田沙央梨さんのアトリエを
作家のきたしまたくやさん・玉川桜さん・中村ころもちさんの3人と共に訪ねました。

今秋開催するondo gallery(東京・清澄白河)での展示企画として、
暮らしの中で、馴染み深い「陶」という素材での陶芸作品の制作にチャレンジ。
普段とは違った表現方法を楽しみつつ、暮らしの中へとアプローチする展示企画です。

「on the table 〜幸せな食卓〜」に向けて/@愛知県 瀬戸市

瀬戸の空気を吸いながら、じっくり制作に向き合った4日間。

今回は、3泊4日の日程。
通常は最低でも1週間はかかるという陶芸作品の制作ですが、
成形〜釉薬での着彩までを期間中に作家の皆さんが行い、
最終の焼成作業は、後日、長田さんにお願いすることとなりました。

「on the table 〜幸せな食卓〜」に向けて/@愛知県 瀬戸市

瀬戸焼の生産地として、古くから広く知られる街・瀬戸市。

瀬戸は焼き物の代名詞として広く一般にも使われている
「瀬戸物」の語源であるように、1000年ほどの長い焼き物の歴史を持つ街です。

近年、主産業であった窯業は低迷が続き
関連工場の数は最盛期の半分程度まで減少していますが、
街の歴史や陶芸窯のある制作環境に惹かれ
再び、若い陶芸家なども集まり始めています。
陶で作品を制作する長田さんも、2020年よりアトリエを構えました。

名古屋駅から約40分、アトリエの最寄駅・名鉄瀬戸線の終着駅の尾張瀬戸の駅から徒歩10分ほどの長田さんのアトリエまでの道のりには、
たくさんの瀬戸焼の販売店が軒を並べています。

まずはアトリエ見学からスタート。
制作の流れの説明や、電気窯やガス窯などの設備説明、
その後、粘土を取り扱う山田窯業原料さんへと移動し、
粘土の特徴や種類などをレクチャーいただきました。

多くの粘土の中からチョイスしたのは、長田さんオススメの粘土「楽白」。
可塑性が大きく、成形しやすい粘土です。

「on the table 〜幸せな食卓〜」に向けて/@愛知県 瀬戸市

「たたら作り」と「手びねり」様々な道具を駆使して作品制作。

今回の制作手法としては、大きく2通り。

粘土を薄くスライスしたり、のべ棒で押しつぶし板状にし、それを曲げたりくっつけたりしながらつくる「たたら作り」。
指先で伸ばした土の紐を積んだり、土の塊に穴をあけたりしながら、自由につくる「手びねり」。

初日〜3日目前半にかけて、上記の制作方法や様々な道具を駆使し形を成形していきます。

時間が経つごとにコツをつかんできたのか、作家の皆さんがイメージやアイデアを自在に広げ、
自身の世界観を作品へと表現していく様子は、とても見応えがありました。

成形の仕上として、木べらやどべ(粘土をゆるく溶いたもの)を使い
意図しない凹みや粘土のつなぎ目などを丁寧に整えていくことで、より美しい造形に仕上がっていきます。
最後のこの一手間で、作品としての印象がグッと引き締まります。

「on the table 〜幸せな食卓〜」に向けて/@愛知県 瀬戸市

成形〜釉薬〜焼成と
制作工程ごとに表情を変える作品。

3日目後半〜最終日にかけては、釉薬による色つけ作業に。

通常は焼成後に着彩することが多いとのことですが、
今回使用する釉薬は、成形後、自然乾燥させることで着彩可能なものを使用。
今回は黄・赤・青・緑・白の5色を混色しながら、
自分のイメージする表現に近づけていきます。

焼成後は色味が大きく変化するので、色見本(マスターピース)を参考にしながら、
想像力を働かせ、それぞれの作品を着彩していきます。

成形〜釉薬〜焼成と、制作工程ごとに表情が変わり、作品へと姿を変えていく様子は新鮮で
驚きと喜びを感じるとても貴重な体験でした。

少し気持ちの余裕も生まれてきた3日目に、
街や瀬戸焼の歴史も紹介される瀬戸蔵ミュージアムへ足を運び、瀬戸や周辺の作家さんの陶芸作品を堪能。

元々予定していた、多治見モザイクタイルミュージアムや
陶芸ギャラリーさんを訪問する計画も、制作に追われる中で実現できず...
次の機会にはぜひ。

「on the table 〜幸せな食卓〜」に向けて/@愛知県 瀬戸市

2021年秋に東京・清澄白河で「食卓」をテーマにした展示を開催します。

約1ヶ月後、長田さんの手によって、素焼き・本焼きの工程を経て、仕上がってきた作品たち。

長田さんのサポートもあり実現できた今回のプロジェクト。

普段とは違った表現に向き合い、瀬戸の空気を吸いながら
まるで合宿のように、制作にまっすぐに向き合った4日間は充実した時間だったと思います。

今回の作品は、2021年秋にondo gallery(東京・清澄白河)で
きたしまたくやさん、玉川桜さん、中村ころもちさん、そして、長田沙央梨さんとの企画グループ展にてお披露目します。

展示のテーマは「食卓」。

作家さんたちの想像力あふれる「食卓」をイメージした作品や、
作品から広がる素敵な暮らしの空間を、ぜひお愉しみください。

  • 「on the table 〜幸せな食卓〜」に向けて/@愛知県 瀬戸市
    様々な陶芸道具。長田さんお手製の道具も。
  • 「on the table 〜幸せな食卓〜」に向けて/@愛知県 瀬戸市
    マスターピースを参考に、焼成後の変色を想定。
  • 「on the table 〜幸せな食卓〜」に向けて/@愛知県 瀬戸市
    陶芸作品に溢れる瀬戸の街。ユーモラスな作品も◎
  • 「on the table 〜幸せな食卓〜」に向けて/@愛知県 瀬戸市
    最後は愛知の名物店・味仙の台湾ラーメンで仕上げ。

企画グループ展「on the table 〜幸せな食卓〜」
きたしまたくや、玉川桜、中村ころもち、長田沙央梨
2021年9月3日(金)〜13日(月)
@ondo gallery
〒135-0024 東京都江東区清澄2-6-12

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