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【Artist file_02】Pik Gaandhanaapongさん

2022.4.11 up text/池田敦 translation/松木カオリ photo/東海林えい子&Pik Gaandhanaapong  

【Artist file_02】Pik Gaandhanaapongさん

ondoが注目する作家さんを紹介する『Artist File』。
活動や作品を中心に、時にondoが注目する〈alternative “もうひとつ”〉の魅力も掘り下げてご紹介します。

今回ピックアップするのは、タイ・バンコク出身のイラストレーター&ドローイングアーティスト・Pik Gaandhanaapongさん。
頭に浮かぶランダムなアイデアを、まるで日記を書くように伸びやかに作品表現する作家さんです。そんなPikさんとの出会いは、2019年に開催された大阪での『Unknown Asia art exchange 2019』。その年の11月にondoの企画するイベント・くらしごと市に出展。2020年には東京のondo galleryにて、画家・綱田康平さんとの2人展『PILE OF LIFE』を開催。日本でも活躍の幅を広げています。

【Artist file_02】Pik Gaandhanaapongさん

今回の『Artist File』での特集にあわせ、新しく23作品を制作。「何かを描き始めるには、この画材があれば十分。」という、紙とマーカーペンで日常を描く今回のドローイングシリーズです。一所懸命に、時にユーモラスに作品に向き合っているPikさんの姿が目に浮かびます。ondo STOREにて4月にフェアを開催します。

Pikさんは、オイルパステルやマーカーなど、いつもシンプルなツールと使いやすい画材や手法で作品を制作しています。2020年11月に開催した、綱田康平さんとの2人展『PILE OF LIFE』の展示でも、初見にもかかわらず、たくさんの人がその作品世界に引き込まれました。

  • 【Artist file_02】Pik Gaandhanaapongさん
    壁一面のドローイング作品。
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    力の抜けたドローイング作品。
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    色彩豊かなオイルパステル作品。
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    タイと東京と繋ぎインスタライブも開催しました。

「artはすべての人のためのものである」と信じ、たくさんの方と一緒にartを楽しみたいという想いで作品制作するPikさん。
みんなアートやクリエイティブを愉しもうよ!という思いが溢れ出る作品やその姿勢に、とても共感しています。

今回の特集にあわせて、Pikさんから送られてきたタイでの日常写真にも、そこかしこにご自身のアートワークが溢れていました。

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今回、Pikさんに質問に答えていただく形でお話をお聞きしながら、作品や制作スタイルをご紹介します。
自由で伸びやかなスタイルの魅力に迫りたいと思います。

 

Q 絵を描き始めたきっかけは?
私は、普通の家庭で育った漫画を描くことが好きな少年でした。大人になり、好きなことから離れて、サラリーマンとして働いていたのですが、ふと日々情熱を忘れて生きているように感じました。安定した生活から離れ、自分の夢を叶え、人生の価値と意味を見つけていくチャンスだと思い、その時に絵を描いていくことを心に決めました。それが私のアートの旅の始まりです。
一方、私がアートに挑戦できたり、家族のサポートがあったのはとても幸運なことでした。タイでは、アーティストとして活動するのは簡単ではなく、政府管理のもと普通の生活を送るだけでも大変です。私は美術学校も出ていないし、才能のある人ではないので、たくさんのことにチャレンジして一生懸命描かなければなりません。ただ、アートの概念に制限がないことは、とても幸せなことです。

Q 普段はどんな作品づくりをされていますか?
今はシンプルなライフスタイルに興味があり、アートワークにも影響を与えています。私はいつもシンプルなツールと使いやすい画材や手法で描いています。
何かを描き始めるには、マーカーペンと紙があれば十分です。

Q 今回の作品のテーマは?
作品を見ると、これが私の日常のように感じるかもしれません。しかしコロナの状況が始まってからは、実際に刺激を受けているのは、限られたスペースと限られた行動範囲の中からです。周りにある物、部屋、お気に入りのカフェなどと、想像上の非現実的な動きが混ざり合っています。生活の中から選んだものを、絵を描くことでカラフルに置き換えていくのは楽しかったです。

Q 創作活動に対するこだわりを教えてください。
正直、創造力が欠けているように感じたり、スランプに陥ることもよくあります。絵を描くことは私の生きていく上での情熱なので、そんなときはしっかり向き合い、いちからやり直します。それは本当にやりたいことなので、内から湧き上がる情熱のおかげで、止まらず作り続けていられます。また、アートのおかげで自分自身をよりよく理解することができ、不安な気持ちは慰められています。その時々の私の生活を反映する、ひとつの癒しでもあります。
また、クリエイティブな活動は、紙に描くだけでなく、料理、ラテアート、ライフスタイル、ファッションなど、さまざまな形で身の回りにあります。人生に情熱を持っている人と話すこともそうで、いつも創り出すことへ刺激を与えてくれます。

Q タイの(イラストレーションの)状況はいかがですか?
このトピックに関しては、主に3つに分けることができると思います。
1つめは、タイのアートディレクションは政治的な目的で公開される傾向があるので、新しい世代のアーティストはそれに異論を唱え、創作に対して自分たちで声を上げていかなければなりません。
2つめは、タイの企業に関しては、仕事やアーティストの企画は多様ではありませんでした。これは、新人のアーティストへ広がる新しい機会がなかったということです。アートのスタイルが非常に限られてるので、タイのビジネスにおいては、予算または何らかの関係で、有名で人気のあるアーティストだけが起用されています。だから、タイではどこでも同じ人の同じスタイルの仕事をよく見ます。さらに、多くのアートイベントも、コロナで延期やキャンセルしないといけなくなり、人々の芸術への関心は薄くなってきたと感じています。
3つめは、技術は新しくアップデートされているので、多くの若者はNFTを含めアート作品をオンライン上で販売するための新たな経路を作りはじめています。
※NFT(Non-Fungible Token)= 非代替性トークン(偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ)

Q 日本での作品を発表したきっかけは?これからも日本で活動したいですか?
ondoの池田さんに出会った、日本の大阪で開催されたアートイベント『Unknown Asia art exchange 2019』。これが日本での活動のはじまりです。その後、ondoギャラリーで展示をし、多くの人に知ってもらうことができました。
そして、私が日本で活動したいかという質問について。考えるまでもなく、答えは絶対にYESです!多くのアーティストがチャレンジしたいと思っていることだと思います。日本は様々なアートスタイルにオープンマインドなので、アーティストにとって良い国だと思ってます。私のアートを日本の人々と共有したいです。それは壁面に展示をするだけでなく、コミュニケーション媒体として、様々な形で私の作品を見てもらえるのを楽しみにしています。

Q 伝えたいポイントやなどありましたらお願いします
好きなものが同じであれば、お互いを知り、ビジネスに関係なく良いコミュニティを始めましょう。私が絵を描いているのを見つけたら、いつでもぜひ気軽に交流してください。

【Artist file_02】Pik Gaandhanaapongさん

-フェア開催-
Pik Gaandhanaapong フェア
2022.4.29(金)-5.23(月)
@ondo STORE ※休みはギャラリーのスケジュールに準じます。

 

-PROFILE-
Pik Gaandhanaapong
タイのバンコク出身のフリーランスのイラストレーター。
自分の日常生活、自分の周りのこと、頭に浮かぶランダムなアイデアをスケッチして日記を書くのが好き。
artはすべての人のためのものであると信じ、作品を制作しています。たくさんの方と一緒にartを楽しみたいです。

instagram_@gaandhanaapong

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